注文住宅
ナチュラルで温かみのある家
堺市 T邸
3世帯が同居するお住まいですが、以前のお住まいでは3世帯が暮らすには狭く、3人のお子様の部屋がない状況でした。「当初はリフォームで!!」というお話でしたが、おじいちゃん・おばあちゃんのためにバリアフリーにすることとなり、そのお家を取り壊し新築工事となりました。この問題の解決と合わせて、以前の家の太鼓梁や三重県熊野材のヒノキやスギをふんだんに用いた構造にすること、PLの花火を見るためのバルコニーを設けることがご希望でした。
南に面した長いバルコニーは、洗濯干しには抜群です。軒の出を大きく取ることにより冬はあったか、夏は涼しく過ごせます。右側に見える屋根の穴になっている空間は、富田林市のPL花火を見るためと、ご主人の書斎に明かりを取り入れるためのサービスバルコニーです。
LDKの吹き抜けです。吹き抜けの上部には以前建っていた家の母屋材(太鼓梁)です。このように、また新たに使命をもらい、見せる化粧梁に変身しました。吹き抜けの最上部にありながらもその存在感には、圧倒されます。
そして壁は、九州宮崎のシラス(火山灰)を原料とした薩摩中霧島壁です。調湿機能と消臭機能を兼ね備えた、素材感を生かしたやさしい壁です。
おじいちゃんとおばあちゃんお気に入りの景色の前庭です。南北に大きなはき出し窓をとっていますので、とても風通しが良く、そしてこの座敷を通して見る庭の緑は非常に心をやさしくしてくれます。
前庭でアクセントに作った蹲(つくばい)です。蹲からひとしずくずつ落ちる水音と波紋が見せる水面に心が洗われます。縁側からこの音を聞きながら一息つくのがとてもいい時間になりそうです。